犬の首の脱毛の原因(ストレス・アレルギー・菌・ホルモン異常・首輪)の改善方法

犬心

愛犬の首の脱毛症で悩んでいる飼い主さんは少なくないのではないでしょうか。
一口に「脱毛症」と言っても、脱毛があらわれる部位や脱毛の程度はさまざまです。
今回は特に首の脱毛の原因とその改善方法についてご紹介します。

首の脱毛の原因が「ストレス」原因・改善方法

犬の脱毛症は大きく分けて、脱毛が広範囲に及ぶ症状と、局所的に毛が抜ける症状に分けられます。
首の脱毛は局所的なケースにあたります。

首にいわゆる「円形脱毛症」のような局所的な脱毛が見られる時、原因はストレスにあるかもしれません。
わんこたちはとても繊細な生き物です。
引っ越しなどに伴う環境の変化や、家族に新生児が誕生した・新しい飼い犬が増えたなど
さまざまな理由から精神的にストレスを抱え込んでしまうことが少なくありません。

ストレスが強まると血行が悪くなり、その結果毛が抜けてしまうのです。
これを「心因性脱毛」と呼びます。
多くの場合、痒みなどはなく「10円ハゲ」のように毛がきれいに抜けてしまうのが特徴です。

病院で診断を受けても特定の病気が発見されない場合、ストレスが原因であることを考えましょう。
最近、愛犬の身の回りに何か変化はなかったでしょうか?
たとえば近隣の工事の騒音なども犬にとっては大きなストレスになることがあります。

愛犬の様子をよく見て、ストレスが軽減するように対処してあげてください。
最近一緒に遊んであげていなかったな・・・という時には、思い切り運動させてあげましょう。
ストレス解消にもなりますし、血行を良くすることで脱毛の改善につながります。

首の脱毛が「アレルギー」原因・改善方法

同様に局所的に脱毛する例であっても、脱毛がやや広範囲にわたり犬がその箇所を舐めたり、噛んだりして痒がっている時には脱毛の原因にノミやアトピー、食物によるアレルギーなどが潜んでいることが考えられます。

円形脱毛症と異なりこれらのアレルギーによる皮膚炎症状は強い痒みをともないます。
そのため、犬は皮膚を掻き壊してしまい、傷ついた皮膚にかさぶたができます。
かさぶたが剥がれる結果、毛が抜けてしまうことになるのです。

犬の皮膚に生息しているノミは目視でも確認できますし、病院でも見つけてもらうことができます。
駆除薬を投与してノミやダニを駆除し、皮膚の炎症が回復すれば脱毛もおさまるでしょう。

アトピーが原因である場合には長期的な対処が必要となります。
先天性であるケースが多いため、その子にあった生活環境を整え薬用のシャンプーなどを使用することで症状の改善を期待することができます。

ノミやダニがいなく、またアトピーでもないのに局所的に痒みを伴う脱毛が見られるのであれば食物によるアレルギーが疑われます。
質の良くないフードや人口添加物を多量に含むフードを長年にわたって犬に与え続けていると犬の身体の中でリミットを越えてしまい、有害物質がアレルゲン(アレルギーを引き起こす原因物質)と化してしまいます。

犬の健康のために、まずはフードを見直してみることが大切です。
アレルゲンが特定できているのであれば、それを含まないフードを。
あるいは、人口添加物を含まないナチュラルフードへの切り替えを検討してみてください。
時間はかかるかもしれませんが、脱毛の改善が見られるはずです。

首の脱毛が「菌」原因・改善方法

真菌や細菌など、菌類に感染してしまった時にも、痒みと炎症を伴う局所的な脱毛が見られます。
犬が不衛生な環境で暮らしていると、汚れた皮膚に細菌がたまったり擦り傷などから細菌に感染し、炎症の原因となります。

一方真菌は、もともと犬の皮膚に存在している菌ではあるのですが、風邪などで抵抗力が落ちた際に皮膚内で感染を起こし炎症の原因となることがあります。

細菌感染が疑われる場合、清潔を保ってあげることが第一です。
定期的にシャンプーを行ったり、散歩から帰って来た時には硬くしぼったタオルで体を拭いてあげましょう。
また、小さな傷であっても放置せず、適切に治療を受けさせることも必要です。

真菌感染であれば動物病院で治療を受けさせてください。
感染の範囲が広がらないように毛を刈り、薬などを塗布して菌を駆除します。
同時に抗真菌薬や抗生物質などを投与することで症状の改善へとつながります。

首の脱毛が「ホルモン異常」原因・改善方法

生き物の健康にはホルモンの働きが欠かせません。
しかし、ホルモンのバランス悪化や分泌量の低下は、同時に様々な病気の原因になり得ます。

特に「成長ホルモン」に異常が起こった時には、首や太ももの裏側などに脱毛症が見られるケースがあります。
特徴的なのは左右対称性の脱毛が確認できること・皮膚の色素沈着です。
一方で、痒みをともなうことは少ないようです。

ホルモンの異常の原因は先天的なものと後天的なものと様々です。
まずは病院で診断を受け、医師の判断をあおぎましょう。
治療方法としては、犬の症状に合ったホルモン剤の投与になります。

ホルモン剤の投与は長期間におよぶことが考えられますし、副作用もあります。
飼い主さんもしっかりと知識をつけ、脱毛症だけでなく根本的な病気治療に挑むことが必要です。

他にもこんな原因が考えられます。脱毛の原因を見極めて、正しい対処を!

犬の首の脱毛の様々な原因や改善方法を解析してきました。

しかし、犬のストレスの心当たりもなく、アレルギーも菌なく、ホルモン値も正常なのに
首周りの毛がなぜかポツポツと抜けてしまう・・・そんなケースも考えられます。
このような時にはもしかしたら、首輪のサイズが合っていないのかも知れません。

首輪のサイズ(締め具合)は、首と首輪の隙間に指1~2本が差し込める程度が目安です。これ以上隙間が空いていると、首輪が回転したり毛に擦れたりして脱毛の原因となってしまいます。
また、もともと皮膚の弱い犬ですと、首輪自体が抜け毛の原因であることも考えられます。

問題が首輪のサイズにあるのであれば、適正な締め具合にするようにしましょう。
皮革の首輪は素材の特性上緩みやすいので、適宜チェックすることが大切です。

皮膚が弱い犬でしたら、「室内では首輪を外す」「ハーネスで散歩させる」などの対処が有効です。
首輪による物理的な「擦れ」が原因の脱毛であっても放置すれば拡大したり、ひどい時には化膿してしまうおそれもあります。
きちんと対処してあげてくださいね。

脱毛症の治療で一番重要なのは、勝手な自己判断をせずまずは獣医師の診断を受けることです。
原因を突き止めることができれば、それに沿った改善方法を選ぶことができます。
愛犬の脱毛性を直すためには、何はともあれ一度病院へ行くことをおすすめします。