小型犬の中でもチワワほど食べムラの多い犬種はいないと思います。トイプードルなどに比べると、私の周りでも食の悩みに年間を通じて右往左往している飼い主さんが多いことに気が付きます。
初めてのチワワ生活を始めたばかりの時には、その回のご飯を食べない=病気かも?と決めつけて動物病院に相談に走ったものです。
吐き気や元気消失等の主だった症状がない限り、それは単なる食べムラと最近になって学べるようになりました。今回はそんなチワワの食生活についての情報をまとめてみました。
目次
食が細いチワワの場合
チワワの体重は成犬でも2キロ程度です。小さい子の場合には1キロ台というのも少しも珍しくありません。その分、お口の容量も小さくドライフードはふやかしてもなかなか食べてくれないという場合もあります。
そしてチワワは、ドッグフードを見せた瞬間、飛びついてくるような食欲をそれほど持ち合わせていないのです。
わが家にも1.5キロのチワワがいますが、実際にドライフードは上手に食べることができません。そこで、ウエットフードを温めてハンドフィードをするようにしているほどです。
すべてのチワワがそうではありませんが、飼い主さんが工夫をしてご飯を食べるお手伝いをしている場合も多々あります。
肝臓に負担のかかる食材を避ける
療法食などに多いのですが、ドッグフードの主原料の欄に穀類の記載があるもいのは、極力避けるようにするのも一つの方法です。
その理由として、穀類は肝臓に負担をかける可能性が高い食材だからです。肝臓に負担がかかってしまうと食欲が減退するということが起きてしまいます。
そして臭いの強い人口添加物の入っているドッグフードも食欲をなくしてしまうきっかけになるのです。犬は基本的に肉食です。
ドッグフードも主原料が肉類であることが望ましいわけです。チワワのように体が小さい犬種には、高品質 ドッグフードをこまめに与える方が健康的なのです。
子犬時代から良質なたんぱく質を与える
肉や魚をメインにしたドッグフードに変更をして少量ずつ与えてみるという方法が一番有効です。ご飯を食べないというよりも「食べられない」方が多いのかもしれません。
食いつきの良いご飯というのは、小型犬の食欲を刺激する美味しさがあるわけです。そこを考慮して飼い主さんはフードを選んであげるべきなのです。
最近はグレインフリーやグルテンフリーというような良質なドッグフードが増えてきました。少々「食にわがまま」なチワワでも、おいしく食べてくれるようなフードに必ず出会えるはずです。
お試しパックのあるものを試してみて、好みを探ってみるのも方法です。
何を与えても今一つ食べない場合に考えられること
元気な毎日を送っているようでも、明らかに食欲がないというときには一度、動物病院の診察を受けてみてください。
健康チェックをした結果何も出ないという場合いには、本格的なわがまま犬ということになります。
もう一つ考えられるのは器の問題です。チワワはとても繊細な神経を持ち合わせています。例えばステンレス製の食器は、モノに当たるとカチカチと鋭い音がします。これを怖がるチワワが多いのです。
ステンレス製のフードボールよりも、セラミックなどの器の方が安全です。音もしませんので、気にならず、ご飯を食べるようになる可能性も高いのです。
チワワには偏食の可能性が高い
その日の気分で食べる日や食べない日があるのは、健康的によくありません。ドッグフードを試してみて、どうしても食いつきが悪い場合には、手作りご飯の勉強を始めてみるのも良いでしょう。
ドッグフードふやかしてもダメな場合には、ウエットフードに切り替えるという手もあります。
そして、飼い主さんの方でお野菜や鶏肉などを煮込んでトッピングをしてみても良いでしょう。そうすることで風味が変り食いつきも良くなることがあります。
最近ではパウチ型になった簡単に手作りご飯が作れる商品も販売されるようになりました。
できることはやりつくしてみる
チワワの食の細さやご飯をすぐに食べなくなるというのは、本当に日常茶飯事のことです。病的なことが原因の場合には他にも症状が出ます。例えば全く遊ばないときや触ると痛がる場合です。
健診をしてもらっても何も異常がない場合には、飼い主さんとの根競べということになります。
- ドライフードを変える
- 良質なたんぱく質のものを選ぶ
- ウエットフードに切り替えてみる
- トッピングを考えてみる
これらをまずは試してみてください。そのチワワが食べやすいものを、適量与えるだけでも良いのです。副食としてささみを茹でて与えることや、かぼちゃやさつまいもを与えるなど、その時々工夫をしてみてください。
食べないことを叱りつけるようなことだけは絶対に避けてください。チワワとは食の事情を抱えやすい犬種であることを最初に覚えておいてください。