大型犬と小型犬とではお風呂やシャンプーの頻度は違います。なぜかというと、チワワのように体の小さい犬種はお湯の温度に体調が左右される場合が多いからです。
それでも、皮膚炎になってしまった場合や、体が何らかの事情で汚れた場合には、お風呂やシャンプーが必要になります。今回は健康な状態での頻度などについてまとめてみました。チワワの体を洗うというのも大切なお世話です。
目次
チワワのシャンプーの頻度は?
チワワは体臭のない犬種です。室内で暮らすチワワの場合には、下痢や嘔吐などの体調不良以外で体を極端に汚すということはありません。だからこそ、決まった頻度などはないのですが、一般的には月に1回か2回が理想的のようです。
チワワはシャンプーの回数が少なくて済む犬種という認識で飼い主さんは接しています。お風呂というよりもシャンプーをすることの方が多いのも実情です。それでも、やはり衛生面を考えると、月に1回はシャンプーをしてあげる方が良いのです。
無理をしない範囲で頻度は決める
ただ、寒い時期に無理をしてシャンプーをすることで、かえって体調不良になる場合があります。十分に部屋を暖めてすぐにドライヤーを使っても、チワワの体が急激に冷えてしまうことも考えられるのです。
人間の体感温度とは明らかに感じ方が違っていますので、デリケートに扱ってあげるべきなのです。そのようなことを考え合わせると、寒い時期は2カ月に1度になってしまうシャンプーの頻度も致し方ありません。
個体差もありますが、チワワの場合には小さい子は2キロ未満ということも多いのです。1キロ台のチワワにとってシャンプーを頻繁にされるということは、体力を消耗することにも繋がるので、よく考えないといけません。
実際にはお風呂に浸かるということは全力疾走するほどの多違勅を消耗するわけです。飼い主さんの趣味趣向で、トリミングサロンに頻繁に通うことや、頻繁に自宅で体を洗うというとには、稀に危険を伴う場合もあることを知っておいてください。
チワワのお風呂・シャンプーの事前準備!必要なものとかあるの?
チワワのお風呂やシャンプー前には事前に準備をしておくものがあります。理想的にはお湯に濡れている時間を最小限にするべきです。被毛の状態は、シャンプーの前にきちんとブラシでとかして、余計な被毛は取り除いておきましょう。
そうすることで、シャンプーも1度で済みます。余計な抜け毛も少なくなりますので洗い流す時間も短縮できるのです。スムースチワワの場合でもラバーブラシで被毛を取り除いてあげましょう。ロングコートチワワの場合には、毛が絡んでいるところや毛玉を取り除いてからシャンプーをすると効果的でしょう。
綿花や軟膏があれば便利
皮膚にアレルギーがある場合や目の病気にかかりやすいチワワをシャンプーする場合には「眼軟膏」があれば便利です。
これは事前に獣医さんに相談をして処方してもらえればより安全です。そして耳が立っているチワワは耳に水が入ってしまうこともありますので丸めた綿花を軽く入れておくと、安全な場合もあります。
吸水性の良いタオルでタオルドライを
タオルドライである程度乾かした後に、ドライヤーを使うと効果的です。過敏なチワワの場合には、ドライヤーの音を嫌う場合もあるからです。ドライヤーも長い時間体に当てるのは負担になる場合がほとんどです。事前に大きめのタオルを準備しておくのも大切なことです。
チワワのお風呂の手順!シャンプーの仕方は?
チワワをお風呂に入れる手順としては次の通りです。まず「お風呂」と言ってもお湯を張るのではなく、足元数センチのみお湯を入れるという方法が安全です。体全体をお風呂に浸からせるというのは、よほど手順が慣れた人以外は推奨できません。
① お湯を37℃程度に温めて優しく体を濡らします。この時には後肢から順番にお尻→背中という段階を踏んで濡らしてあげてください。一気に全身Wの濡らすと、びっくりさせてしまいます。
② シャンプーは予め泡立てておくと便利です。手早く全身にシャンプーを行き渡らせて体を軽くマッサージをするように洗います。ここまでの所要時間は5分程度で終わらせてあげるのが理想です。
③ すすぎのお湯も同じように37℃に設定をして、洗い流します。この時にシャンプーの洗い残しがないようにしてあげてください。
④ 洗い終わったらすぐに暖かい場所に移して全身を素早く乾かします。体が冷えてしまうと風邪をひいてしまうことを念頭に置いておいてください。
お湯は飼い主さんの手を通じて
水圧の関係で急に熱いお湯が出てしまう場合もあります。シャワーヘッドから出るお湯は先に飼い主さんの手で温度を確かめてください。その時にチワワの背中に手を添えて一度お湯を手で受けるような形が理想的です。
慣れない間は首から下だけを洗うという段取りでも十分です。どうしても耳や目にシャンプーやお湯が入る可能性があります。そしてシャンプーを極度に嫌がる場合には。もう一人助っ人をお願いして無理のない範囲で、チワワの気を引きながらシャンプーができることが一番安全です。
チワワのお風呂に入れるときの注意点
基本的にチワワをお風呂に入れるというのは、安全面を確保してからのことになります。飼い主さんも一緒にバスタブの中に入ることや全体に溺れない深さのお湯にするなどの配慮が必要です。
一瞬の気のゆるみがお風呂での事故につながります。チワワのような小型犬を扱う場合、特にお風呂場では普段はおとなしいタイプの子でも興奮をし、恐怖から狂暴になる場合もあります。
どうしても安全を確保できないと判断した場合には動物病院が併設されているようなトリミングサロンに通うなど、手段を考える必要があります。絶対に決まった頻度で体を洗わなければいけないという観念は必要ありません。
何よりも安全に心地よく清潔を保てることが目的です。そこを飼い主さんとして、きちんと捉えておいてください。
チワワのお風呂に入れられないときはどうする?
病後などお風呂に入れない場合には、温めたタオルで体を包みこむように蒸らしてあげるだけでも、お風呂に入ったような気分になれます。このときにもタオルの温度に気をつけてください。
飼い主さんが触って熱くないと感じる程度が適温です。お風呂やシャンプーをするときと同じように、すぐにドライヤーを使って体を乾かしてあげることが必要です。
またシャンプータオルという商品が販売されています。おしりふきよりも大判で、あらかじめ天然成分洗浄液が含まれているものです。特に陰部や汚れている場所を拭き取ってあげるだけでも、清潔は保てます。
そして犬用のドライシャンプーを使う方法もあります。お風呂に入れない(シャンプーができない)ときは、そのままにせずに体調を見ながら部分的にでもきれいに拭き取ってあげるお世話が必要です。無理のない範囲で、チワワの様子を見守りながら行いましょう。
携帯用シャワートイレ
お尻などを汚した場合には人間用の携帯用のシャワートイレが便利です。トイレシーツを敷いたうえで軽くお尻や陰部を洗い流してあげるのです。おしりふきだけでは取れない汚れも洗い流すことができて便利です。
まとめ
チワワのお世話の中には、体の清潔を守るということも重要ポイントになります。チワワの安全面に気を使ってお風呂に入れるようにしましょう。