ミニチュアダックスのかかりやすい病気「クッシング症候群」とは症状・原因・治療方法

愛犬には、ずっと元気で長生きしてほしいと思うのは、飼い主みんなの願いですよね。年齢が若いころは元気に駆け回っていて、「少しはジッとしてくれよ」とか「いつになったら、落ち着いてくるのかなあ」と思っていた飼い主もきっとたくさんいらっしゃるでしょう。

しかしご存知のように、犬は人間よりもはるかに速いスピードで老化していきます。最近まで元気だった愛犬が、年齢を重ねるとともに病気になってしまい、治療を優先する日々になってしまうことも十分あり得ます。

今日はその中でも、かかると長期に渡り治療が必要で、場合によっては生涯に渡り治療してかなければならない怖い病気の1つ「クッシング病」についてまとめたいと思います。

クッシング病とは?原因は?

クッシング病とは、5歳から上の犬がかかりやすいホルモンの病気です。できるだけ簡単に言うと、副腎皮質が働きすぎて、そこから分泌されるホルモンが出すぎてしまうということで異常が出る病気です。つまり「もっとホルモンを出しなさい」という命令が常に出ていて、ストップがかからない状態と言えばわかりやすいでしょうか。一般的には、オスよりメスの方がかかりやすいとされています。

その原因はいくつか考えられます

1つ目は、下垂体腫瘍です。副腎皮質からは「コルチゾール」というホルモンが分泌されています。通常、このコルチゾールが必要になったときには、脳の下垂体という場所から「作ってください」という指令が出ます。

しかしこの下垂体に腫瘍ができてしまうことで、誤った指令が出てしまいます。つまり必要がないのに「作りなさい」という指令がどんどん出されている状態になってしまうのです。

現状では、クッシング病の実に9割が、この下垂体腫瘍が原因と言われています。

2つ目は、副腎そのものが腫瘍になってしまうパターンです。副腎腫瘍と言われ、これもコルチゾールが異常に分泌される要因となってしまいます。クッシング病の1割ほどが、これに当てはまります。

3つ目は、薬の副作用です。別疾患でやむなくステロイド系の薬を長期間服用していると、体内にコルチゾールが蓄積することから、クッシング病を引き起こすとされています。

2 クッシング病になりやすい犬種は?

ペット保険会社の調査によると、この病気にかかりやすい犬種として、プードル、シュナウザー、ボクサー、ピーグル、ダックスフンド、ボストン・テリア、シー・ズー等があげられています。全体的な傾向として、高齢犬でメスの方がかかりやすいようです。

ダックスフントもこうしてみると、かかりやすい犬種とされていますので、飼い主は気を付ける必要がありますね。

クッシング病の初期症状とかはある?

クッシング病の初期症状として、次のような症状がみられます。もし「おかしい」と思ったら、早めに医師に診てもらうことが大切です。

・水の多飲、そして多尿
・左右対称の脱毛
・異常に食欲が増している
・ポットペリーと呼ばれる、お腹がぽっこりする現象
・息づかいが荒くなる
・腰が衰え、動きたがらなくなる、筋肉が減る
 
これらの怖いところは、「高齢だから弱くなった」「年のせいで。脱毛した」等、高齢になったことからくる現象だと飼い主が自己判断してしまうことです。後ほどお伝えしますが、クッシング病を発症して、対応が遅れると、すぐに命の問題に直面したという例も多いのです。素人判断はしないで、医師の診断を受けてください。

クッシング病になったら?治療法は?治療費はどれくらい?

治療法としては、投薬治療でコルチゾールを抑えるということが一般的で、治療の中心となります。下垂体にしても副腎にしても、そこにできた腫瘍は手術で取り除きにくい部位にできていることも多く、実際に手術をする場合は少ないとも言われています。

しかしながら、取りやすい部位に腫瘍がある場合や、腫瘍が小さい場合、さらに副腎が腫瘍化している場合などは、手術で取り除くこともあるようです。そうした場合でも、長期に渡り投薬治療が必要となることもあります。医師と相談して、犬と家族にとって、最もよいと思われる治療方針をたてることが大切になるでしょう。

多くの飼い主が気になる点として、完治するのかどうかという点があると思います。

下垂体腫瘍の場合は、腫瘍が小さかった場合や、投薬でコルチゾールの分泌がコントロールできた時は、改善して寿命まで生きることができる例も多いようです。しかし、腫瘍が大きく、そのためにコルチゾールの量がコントロールできない場合は、その後数年ほどで、認知症のような症状になってしまうこともあるようです。

副腎腫瘍の場合は、手術で完全に切除できれば、症状はおさまり、寿命まで生きることができる例が多いですが、それができなかった場合は、飲み薬でのコントロール次第となり、状況によって余命には差が出てしまいます。そのくらい恐ろしい病気だと理解し、早期発見に努めなければなりません。

さて、愛犬に十分な治療をしてあげたいけど、いったいいくらぐらいかかるのか不安になりますよね。その点も調べたところ、病院によって多少の差はあるようですが、これからお伝えする金額で、おおよその見当はつくと思います。

まず、クッシング病かどうかを検査するためにかかる費用が3~4万と言われています。血液検査、レントゲン、超音波等の検査が必要になるそうです。

次に投薬代ですが、これも症状によってまちまちです。今回は高くかかる例で考えていきたいと思います。なぜなら、何の治療もしなければどんどん悪化していく恐ろしい病気ですからね。やはり治療はきちんと受けさせてあげたいと思うのが、親心でしょう。

この病気は高齢犬がかかる場合が多いので、抗ホルモン剤を投薬治療で使うことが一般的です。相場的には1粒1000~1500円かかります。もし1日2粒服用なら約3000円ですので、1か月で6万程度投薬代だけで必要となります。

それとは別に、経過や効果を観察するために検査を定期的に行う必要があるため、投薬代とは別に、検査代として約2万円かかります。

「そんなにかかるなら、病院に行かないでおこう」とか「抗ホルモン剤はやめよう」ということはしないでください。それは愛犬の命に直結します。もし費用の面が心配なら、きちんとその旨を医師に相談して、指示を仰ぐようにするのがいいでしょう。

また治療は「治る」または「改善する」からこそ行うものです。場合によっては、抗がん剤の投与を行うこともあるようですが、高齢犬の場合、その治療に体力がついてこられることが前提条件となります。どの治療が愛犬にとって1番いいのかは、医師と飼い主でよく相談することが大切だということも覚えておいてください。

今は元気な愛犬も、高齢になれば病気は必ずするものです。こうしてみると費用も決してバカにならない金額になることがわかっていただけたかと思います。

そこで今のうちから、犬の高齢時に備える手段として、ペット保険に加入しておくということも検討されてみてはいかがでしょうか。

ネットで検索したところ、「ペット保険スクエアbang!」というサイトなら、様々なペット保険を比較でき、資料請求も一括でできるようです。このサイトを利用して、複数の保険商品を比較検討してもいいかもしれません。

クッシング病の治療後のケアは?

治療後のケアとして、まず1番大切なことは、飼い主の責任として、愛犬の闘病生活を支えてあげる気持ちです。飼い主のそばにいられたら、犬はとても頑張る生き物です。しっかり支えてあげましょう。

その上で、処方された薬は決められた量をきちんと飲ませることが重要です。ごはんと一緒に与えることがいいでしょう。またコルチゾールを調整する薬を飲ませるときは、飼い主が誤って吸収しないようにしてください。ちょっと手についてしまったからといって、そのまま手を洗わず、手に付いた薬が人の体に入ってしまうことはよくありません。手袋の使用や、少なくとも投薬後の手洗いはしっかり行ってください。

そして、愛犬の様子をきちんと観察することが必要です。薬が効いているなら改善が見られますし、薬があってない場合は、食欲がない、元気がない等の症状が出るはずです。何かあったときは、すぐに病院に連れていき、診察や検査を受けるようにしましょう。もちろん、予約日の定期的な検査を継続して受けなければならないことは言うまでもありません。

まとめ

以上、クッシング病についてまとめてみました。恐ろしい病気ですが、治療を受けることによって、寿命を全うできる犬も多いことがわかりました。正しい知識と早期発見、早期治療で長生きさせてあげたいですね。大切な家族ですから。

それと同時に、何らかの病気に名なる可能性が犬にもある以上、人間と同じで備えが必要かもしれません。少しでも負担を軽くするなら、保険は検討に値するのではないでしょうか。

これからも、愛犬との楽しい時間を大切にされてくださいね。