ジャーマンシェパードがかかりやすい病気

警察犬や軍用犬として活躍しているジャーマンシェパードは、とても大きくてパワフルです。怖いというイメージを持たれがちですが、家族に対しては甘えん坊な一面を見せるギャップも可愛らしい犬です。
一度は飼ってみたいと思う人も多いジャーマンシェパードには、どんな特徴や病気があるのでしょうか。

ジャーマンシェパードの特徴

ジャーマンシェパードは、その名の通りドイツ原産の犬で大型犬です。警察犬のイメージがありますが、軍用犬、麻薬探知犬などもこなし、昔は日本でも盲導犬に使われていました。各国でジャーマンシェパードが警察犬として活躍していますが、アメリカなどではジャーマンシェパードに似ていて一回り小さいベルジアンマリノアが採用されています。
元々は牧羊犬として、ドイツで生み出され、ドイツの軍人によって作出された犬種です。悲しいことに、大戦が終わった後、ナチス・ドイツが使っていた軍用犬ということで、多くのジャーマンシェパードが虐殺された歴史もあります。
ジャーマンシェパードの特徴は、ピンと立った立ち耳と、長いフサフサの尻尾、腰が下がっている体型です。子犬の頃は、ずんぐりしていて、クマっぽく、耳もたれていますが、成長すると耳が立ってきます。とても筋肉質な体で、オスでは40キロ程度、メスでは30キロ程度に成長します。
知能も高く、人の言うことを理解する能力に長けているのですが、警戒心も強く、大型であるため犬を初めて飼う人には向いていない犬種です。

ジャーマンシェパードが気を付ける病気

ジャーマンシェパードは戦時中に軍用犬として使用するために爆発的に広がったため、無理やりな交配が行われました。近親交配などで、先天性疾患や障害を持って生まれてくる子もいます。腰が下がるスタイルが品評会では重視されるので、股関節形成不全になりやすいです。3ヶ月ごろから歩き方がおかしいと気づく場合があります。

ジャーマンシェパードがかかりやすい目の病気

では、ジャーマンシェパードがかかりやすい目の病気についてご説明します。
ジャーマンシェパードも、人間同様目の病気にかかることがあります。人間も年をとると、緑内障や白内障になってしまいますが、実はジャーマンシェパードも白内障になることがあるのです。

白内障

ジャーマンシェパードは、だんだん白内障になることがあります。犬は目よりも嗅覚で物事を察知しますし、他の犬種絵も白内障になることもありますが、シェパードは白内障にかかりやすいです。水晶体がだんだん白く濁ってきて、視力がガタッと落ちてしまいます。視力が落ちてくると、家具にぶつかったり、散歩を嫌がったりします。
もし白内障と診断されたら、点眼薬で治療を行います。それによって、進行を食い止めることができますが、それでもなかなか良くならないときは手術することになります。しかし、犬の白内障手術ができる病院は限られているので、かかりつけの獣医さんと相談して、どれくらい進行しているか、これから手術を受けたほうが良いのか相談してください。

ジャーマンシェパードがかかりやすい消化器系の病気

ジャーマンシェパードは、がっしりした体躯なのでとても丈夫そうに見えますが、案外消化器系が弱い犬種でもあります。
これはシェパードだけでなく、実は大型犬は胃腸が弱いことで知られています。体の大きさと消化器系の強さ、弱さはあまり関係ないようです。

胃拡張胃捻転症候群

胸が深い大型犬で発症しやすいのが、胃拡張胃捻転症候群です。ガスや液体が溜まった胃が、だんだんと膨らんでいって、そして捻れてしまう病気です。ご飯を食べるとき、がっつく犬によくみられます。そして、ご飯を食べた後に、散歩や激しい遊びをすると、発症してしまうので、ご飯を食べた直後にお散歩に連れて行くのはやめてあげましょう。胃が捻れてしまうと、胃に溜まったガスが排出されず、その後もずっと胃の内容物が発酵してしまいます。そして大きく膨らんだ胃が、周りの血管を圧迫するので、血流が悪くなり、胃が壊死してしまいます。
ぐったりして吐こうとしますが、胃が捻れているので吐くことができません。座っているのも立っているのも困難な状態となり、死に繋がる症状ですので、吐いているようで何も出ていない場合は、すぐに動物病院に連れていってあげましょう。
口から胃にチューブを入れてガスを抜き、注射などの治療が行われます。チューブが通らない場合は、緊急的に開腹手術を行います。
そうならないためにも、シェパードにご飯をあげるときは、ダンボール箱などで少し高めの位置にご飯を設置したり、ご飯皿にコップを置いたりして一気に食べきれないよう工夫してあげてください。

肛門周囲瘻

肛門周囲の皮膚や、肛門襞に起こる細菌感染による炎症の病気です。炎症が深くなると、やがて破裂して、穴が空いてしまいます。なぜ発症するのかは定かではありません。肛門の周囲に複数の穴が空いたようになり、とても強いかゆみや痛みを持ちます。シェパードが異聞のお尻を気にしたり、排泄を嫌がったりするときに気づくことがあります。シェパードは被毛が長く、尻尾が長く垂れているので、不衛生になりがちですし、あまり普段からお尻の穴を見ることができません。
定期的に尻尾を持ち上げて観察してあげましょう。内服薬による治療と、肛門の周りを清潔に保つことで、ある程度寛解しますが、再発しやすい病気でもあります。
場合によっては手術が必要なこともあります。

ジャーマンシェパードがかかりやすい骨・関節系の病気

ジャーマンシェパーにはかかりやすい骨や関節けいの病気があります。生まれつきのものもあれば、年を重ねるにつれ発症するものもあります。ジャーマンシェパード特有の骨や関節の病気は、どのようなものなのでしょうか。

股関節形成不全

股関節形成不全とは、股関節を形成する組織による先天的な疾患です。股関節がゆるく、不安定になることで歩きにくくなります。症状は、成長するとともに悪化して行き、常に不安定な股関節なため炎症が起きてしまいます。股関節形成不全の子は、跳ねるように歩いたり、腰を左右に振って歩いたりと、特徴的な歩き方をします。
本来運動が好きな犬種であるにもかかわらず、運動することを嫌がったり、お散歩に行きたくないそぶりを見せたりします。
軽度のものであれば、サプリメントの投与や、体重管理をしつつ、リハビリを受けることでうまく付き合っていけますが、重度になると手術しなくてはなりません。元々の骨格が、腰が下がっているスタイルなので、関節に負担もかかりやすくなりますし、年をとってくると歩きづらそうにします。
手術を受けるか否かは、獣医師さんの判断に任せましょう。

ジャーマンシェパードがかかりやすい皮膚炎の病気

ジャーマンシェパードにもかかりやすい皮膚炎の病気があります。被毛の量が多く、密集しているので、定期的なシャンプーやブラッシングを怠ると、皮膚炎に繋がりやすくなります。

全身性膿皮症

全身性膿皮症とは、皮膚が細菌感染を起こす病気です。ジャーマンシェパード は、特に皮膚に重度の細菌感染を起こすことがあります。なぜ発症するのかは、いまだに明らかになっていません。軽度の場合は痒みや脱毛が起こり、皮膚が晴れてきますが、重度になると全身に広がって悪化します。さらに膿も出てしまうので、シェパードにとって大変な苦痛を与えます。さらに悪化すると、潰瘍ができ、ジュクジュクして熱を持ちます。そうすると、シェパードはぐったりして元気がなくなってしまいます。内服薬での治療と、毛を刈ったりシャンプーを行うことで清潔を保ちます。
毛をごっそり刈られるのは、何だかかわいそうな気もしますが、悪化させないためにも大切です。重症になると治療も長引きますし、完治しにくいので、シャンプーは大変でも月に2回は入れてあげましょう。

ジャーマンシェパードの医療費

ジャーマンシェパードは大型犬なので、保険に入っていないとかなり高額な医療費がかかってしまいます。通院するとなると、5000円から3万円、股関節の手術をする場合は20万円くらいかかってしまいますので、ペット保険に加入しておくことをおすすめします。
ペット保険スクエアで調べたところ、ジャーマンシェパードの子犬に適しているのはPS保険です、免責金額なしで、通院保障も付いています。入院や手術することは少ないですが、特に子犬の頃は体調を崩しがちなので通院するために保険に入っておいたほうが良いです。
PS保険では、保険料の上昇が緩やかなため、ずっとシェパードと長く暮らしたい愛犬家の方におすすめです。面責金額や最低診療費の制限もないので、安心して保険金を請求できます。

ジャーマンシェパードに与える食事の見直しを

ジャーマンシェパードは大型犬なので、とてもたくさんの食事量を必要とします。ですが、量を多くあげれば良いというものでもなく、質の良いものを与えることが大切です。特に、体が出来上がる子犬のうちに栄養をしっかりとらせることで、丈夫な体になります。筋肉質でがっしりしたジャーマンシェパードの体作りにおすすめの餌は、ファインペッツドッグフードです。全年齢・全犬種用のフードがあります。人間が食べることができるレベルの原材料のみを使用しているので、とても安心です。アレルギーなどを心配している飼い主さんにとって、質の良いドッグフードは重要な点だと思います。ローズマリーなども入っているので、抗菌作用、胆汁の分泌促進など、体に良い成分が含まれています。中国産原材料も使用していないので、よくわからない肉が使われているのではないかという不安もありません。消化の吸収率も高く、体作りに欠かせない子犬にも最適です。ファインペッツドッグフードには小粒タイプと大粒タイプがあるので、成長してきたら大粒タイプに切り替えると良いでしょう。

まとめ

ジャーマンシェパードは大型犬なので、日本の住宅事情を考えると飼いにくい犬種かもしれません。また、地域によっては特定危険犬種に定められているので、飼うことができませんが、本来はしつけをしっかりすれば、家族に対して従順で愛情深い性格です。シェパードの病気などに気をつけて、長生きさてあげられると良いと思います。